かかりつけ薬剤師を取りたいけど

かかりつけ薬剤師の条件って、結構面倒ですよね。
でも、その条件をクリアしたいのであれば、こんな方法もあります。

かかりつけ薬剤師の条件

かかりつけ薬剤師って、地域支援体制加算にも関わってくるので、薬局運営としては取っておきたい体制の一つです。

では、そのかかりつけ薬剤師の条件ってどんなものかと言うと

  1. 薬局勤務経験が3年以上あること
  2. 勤務先の薬局に週32時間以上勤務していること
  3. 勤務先の薬局に1年以上在籍していること
  4. 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定薬剤師を取得していること
  5. 医療に関わる地域活動に参加していること

というようなものです。

ぱっと見、大したことないというか、頑張ればいけるんじゃねって感じがしますよね。

困らない条件

上記のかかりつけ薬剤師の条件のうち、特別困ることが無いようなものは

  1. 薬局勤務経験が3年以上あること
  2. 勤務先の薬局に週32時間以上勤務していること
  3. 勤務先の薬局に1年以上在籍していること

の3つです。

これは、普通に勤務していれば自然に達成できるものですし、薬局運営側も、そういう人を選んでかかりつけ薬剤師にすればいいので、立ち上げたばかりの薬局でなければ、そんなに困ることは無いと思います。

ちょっと面倒な条件

  1. 薬剤師認定制度認証機構が認証している研修認定薬剤師を取得していること

というのがちょっと面倒ですかね。

研修認定を受けるには、講義を受けて単位を取得する必要があります。

あちこちの大学や薬剤師会、研修センターで行われる講義を受講すれば、早く単位を集められるかもしれませんが、そうすると結構ハードですし、コストもかかります。
どこの認定を受けるのかによっては、特定の機関(大学とか)の講義の割合が60%以上無いとダメとか、そういう基準もあったりするので、何でも受けて単位を取得すればいいというわけにはいきません。

例えば、東邦大学で認定を受けようと思った場合は、生涯学習講座を毎月一回受けて単位を集めていかないといけなくて、他所の単位は50%未満と規定されています。
4年以内に40単位を取得しなけれななりませんが、東邦大学が主催する講義だと1日で2単位。年間で10回の講義があるので1年で20単位取得できます。
つまり、2年でかかりつけ薬剤師に必要な認定を取得することができます。

一番困る条件

たぶん、皆さん、一番どうしていいか分からない条件が

  1. 医療に関わる地域活動に参加していること

ではないでしょうか。
これは、本来的には

地域ケア会議など地域で多職種連携し、定期的・継続して行われている医療・介護連携などの会議や、地域の行政機関や地域医師会、歯科医師会、薬剤師会などの団体が主催する住民への研修会への継続的・主体的な参画

というものらしいのですが、それだと厳しいので、より身近な活動も地域活動と認められています。

その地域活動にはいろいろあって

  • 学校薬剤師の業務
  • 薬剤師会のもとで行われる休日夜間薬局
  • 薬と健康の週間への参加
  • 薬物乱用防止活動への参加

などがあります。

薬と健康の週間や薬物乱用防止活動の場合は、薬局内にポスターを掲示する程度ではなく、実際に街角でパンフレットの配布や相談会などを行うなど積極的な活動が必要のようです。

こうみていると結構面倒なんですよ。
タイミングが合わないと日常の業務があるので、相談会で相談員として参加するとか難しいですし、学校薬剤師とか空きがあって手を挙げれば誰でもできるわけではないでしょうし。

って考えると、地域活動って何しようかなーとなってしまいます。

この地域活動ってやつが、かかりつけ薬剤師になるための壁と言ってもいいかもしれません。

で、私のお手伝いした薬局ではどうしたかというと注射針の回収を行いました。

地域薬剤師会に確認して、それでもいいですよ。ただし、これこれこういう手順でやってくださいと指導を受け、回収業者と契約し、実際に回収を行って、認定されました。

ですから、困っている薬局運営の方は、地域薬剤師会に相談するといいかもしれません。

まとめ

かかりつけ薬剤師の条件は、クリアするのが難しかったり時間がかかるものがあったりするので、すぐに可能と言うことは無いのですが、出来ないわけではないので、狙っているのであれば、一つ一つクリアしていって欲しいと思います。

もし、お困りの際には、薬局開設センター千葉またはミーミル行政書士事務所にご相談ください。

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