その後発品、メーカー変えた方がいいかもしれません
ご存じの方もいるかとは思いますが。
先日、厚生労働省より、「長期収載品の処方等又は調剤に係る選定療養の対象医薬品について」という事務連絡が出ました。
長期収載品の処方等又は調剤に係る選定療養の対象医薬品について
これ、何かと言うと。
要は、選定療養の対象になる先発品のリストってことです。
これが改定になったので、令和7年4月からは、選定療養の対象となる薬が変わってきます。
そこで、注意しなければいけないのが、知っている方も多いと思いますが、先発品の薬価の方が高い医薬品っていうのがあるんですよ。
今回の改定で、そうした医薬品が増えるってことなんです。
つまり、今まで選定療養なので、先発ではなく後発で調剤していたけど、4月からは、選定療養ではなくなるので、
患者さんにとっては、後発を使った方が支払額が高くなることがあるってことなんです。
じゃあ、先発にすればいいねーって思うかもしれませんが、そう簡単には行きそうもない。
後発医薬品調剤体制加算
先発に変えればOKってわけではなくて、単純に先発に変えると、後発医薬品調剤体制加算に影響が出る可能性があります。
ある先発品のすべての後発医薬品の薬価が、先発を上回るわけではなく、モノによっては、一部のメーカーの後発品だけが上回るということがあるからです。
あなたの薬局で使っている後発品が、先発品の薬価よりも高くなるのであれば、単純に先発品に変えると後発医薬品調剤率が下がってしまいます。
だから、もし、そうした医薬品があったときに、他のメーカーに先発品よりも薬価の低いものがあれば、そちらに切り替える必要があります。
どの薬をどのメーカーの品に変えるか、今のうちにチェックして、1箱でもいいから入庫実績を作っておく必要があります。
なぜなら、4月になってから切り替えようとしても、今度はそうした薬価の低い後発品に注文が集中して、出荷調整になってしまう可能性があるいからです。
出荷調整品だと、ほぼ新規の注文を受けてもらえない。
そうなる前に、実績を作っておく必要があるわけです。
まとめ
4月からの改定により、選定療養の対象となる先発品が減ってしまうことで、後発医薬品使用体制加算にも影響が出る可能性があります。
今のうちから、あなたの薬局で使っている後発品をチェックして、他メーカーに変えるなどの対策を取る必要があります。
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